レ ン ガ ス ク リ ー ン( 乾 式 )

TB-DS

TB-DS

レンガスクリーン

専用レンガ+鋼管+EPDM目地=乾式レンガスクリーン

製品紹介

TB-DSは、従来までのモルタルを使い積み上げる工法から→構造用の鋼管・EPDM目地を組み合わせた、完全乾式による新しい組積工法のレンガスクリーンです。
スクリーン機能を持たせるため、縦目地部を透かしたり・長さの違うレンガを積むことで、壁面開口率を20%~50%程度に対応したデザイン・用途に合わせた設計が可能です。
スクリーン部のレンガは、1個1個積み重ねて組積していくことから、形・色・質感のちがった複雑なデザイン性の高いスクリーンにも対応出来ます。
また、耐震性能においても乾式組積工法でレンガ1個1個が変位に追従する事から、大地震時においても優れた層間変形追従性能を発揮します。
小規模から大規模まで(スパン構成の長い)スクリーンに適しています。

実績紹介

2013年 岡山県司法書士会館 設計:佐野アトリエ 施工:蜂谷工業

(紹介)
曲面鉄骨トラスの外部にレンガスクリーンを施工した事例です。
鋼管とレンガ有孔部の穴は円形の為、360度の角度に対応が可能です。
外部進入口をレンガスクリーン部分に設けた納まりも可能です。
レンガスクリーンと外壁タイル部の色を揃える為、同じ窯でレンガとタイルを製造いたしました。

2013年 太田市保険センター 設計:清水建設 施工:清水建設

(紹介)
レンガスクリーンのパネル化施工の事例です。
南面バルコニー部の先端に、ランダムにレンガスクリーンを配置しました。
レンガスクリーンのグリッドが統一されていることから、パネル化施工を取りました。
外部施工足場の無い高層ビル建築においても、レンガスクリーンの施工が可能です。

2014年 オーベル目黒 設計:安藤ハザマ 施工:安藤ハザマ

(紹介)
マンションの外部から内部に続くエントランスに採用された事例です。
オープンエリアとプライベートエリアを仕切るレンガスクリーンが特徴です。
レンガスクリーンの構造は床と天井の上下支持で、レンガ以外の構造支持部材が内外から見えないことからスッキリした意匠となります。

2015年 テラススクエア 設計:日建設計 施工:鹿島・清水JV

(紹介)
テラススクエアは神田錦町にオープンした複合ビルです。
オフィースゾーンのエントランスホールの開放的空間のファサード部分に、扇型に広がるレンガスクリーンです。
奥行きの違うレンガをランダムに積み、外部に向かって開口率が変わるグラデーションデザインが特徴です。

2015年 NHK放送博物館 設計:NTTファシリティーズ 施工:戸田建設

(紹介)
NHK放送博物館のリニュアルにあわせ、メインファサードがレンガスクリーンに一新されました。
レンガの自然の焼きムラが、柔らかな質感・本物の風合いを醸し出しています。
レンガスクリーンの構造は床と天井の上下支持で、レンガ以外の構造支持部材が内外から見えないことからスッキリした意匠となります。

2011年 神保町プロジェクト 設計:日建設計 施工:鹿島建設

(紹介)
メインエントランスとサブエントランスをセパレートするレンガスクリーン。
シックな窯変レンガで、外部に向かって開口率が変わるグラデーションデザインが特徴です。

スクリーン効果を検証

外観の意匠性

内観の意匠性

(レンガスクリーンのスクリーン効果を検証)
ランダムデザインのレンガスクリーンを通して、外観・内観からの見え方を比較してみました。
人の目は、明るい部分に焦点が合う傾向にあります。
レンガスクリーンの外から室内を見た場合、スクリーンの室内側は良く見えません。
逆に、室内側から外を見た場合、レンガのシルエットを除いた外部が想像以上に良く見えます。
また、レンガスクリーンは、プライバシーを守る視線制御効果の他、夏場における日射熱の遮蔽効果等、省エネルギー性も兼ね備えた外装材です。
金属と比較しても熱伝導率が大幅に低いことから、輻射熱の影響も少ないことがうかがえます。
スクリーン部のレンガは、1個1個乾式で積み重ねて組積していくことから、形・色・質感のちがった複雑なデザイン性の高いスクリーンにも対応出来ます。

耐震性能確認実験 紹介

(実験説明)
乾式レンガスクリーンの面内層間変形追従試験状況。
レンガスクリーンの最下部を固定して、スクリーン上部を面内方向へ油圧ジャッキで加力し、層間変形追従性を確認しました。

(実験説明)
面内変形追従試験は段階的に、1/400(変位量6㎜)・1/300(8㎜)・1/150(16.1㎜)・1/100(24.2㎜)・1/75(32.3㎜)・1/50(48.5㎜)・1/30(80.8㎜)・終局の1/15(161㎜)まで行いました。
実験結果では、1/30(80.8㎜)の変位まで乾式レンガスクリーンは変形追従することが確認できました。(但し、レンガ詳細形状・各部のクリアランス等が同一条件に限る。)

(実験説明)
レンガスクリーンの構造用鋼管支持スパンで、階高が概4,000㎜を超える場合、標準仕様となっている鋼管では構造的に両端支持で持たないケースがあります。
対策として、支点中間部に鋼管支持部材を設置する方法が考えられますが、鉛直断面の無いFB材等では、乾式工法のクッション性(ゴム製目地)の観点からFB材の横座屈が懸念されます。今回の実験では、特殊形状FB材と組み合わせたレンガスクリーンの面外変形性状の検証を行いました。
中間支持部の特殊形状FB材をレンガスクリーン面外方向へ段階的に、0.3G・0.6G・0.9G・1.25G・1.5G・2G・2.5G・3G・4G・5Gまで加力し、レンガスクリーン及びFB材の脱落・破損の有無、変位量の検証を行いました。
実験結果として、特殊形状FB材は3Gまで塑性変形は起きず、5Gまで脱落破損しなかった事が確認されました。変位については、1.25Gで1/210、2Gで1/110、3Gで1/69となりました。(左の写真は、5Gで変形角/28、中央部の変位は約60㎜)
以上の実験から、4,000㎜を超えるスクリーンにおいても、内観・外観で支持部材を極力見せない、意匠性の高いスクリーンの実現が可能となりました。(特殊形状FB材の、断面形状・支持スパンが変わると、耐震性能も変化致します。)
※具体的な設計でのディテール・支持方法等につきましては当社までご相談願います。

・実験データや資料は個々の現場に即した内容となります。現場ごとに必ず個別に技術検討が必要になります。
・このホームページに記載の内容に関して、弊社を介さずに使用された場合の責任は一切負うことは出来ません。

・定格容量 120KNの油圧ジャッキで中間特殊形状FB材を面外へ加力。

デジタル圧力計:70MPa/120KN
・引張荷重:21.1KN(5.6G)を計測

・乾式レンガスクリーン組積状況。